2012年08月30日
お便りコーナー(35)。
ええと、書いてる記事がうpするときに消えちゃったあとって、書き直しても元のほうがよかった気がしてならないってことありますよねえ(ーー;
で、と。
27日に山形のSさんという方からお便りが来てて、要旨はというと…
Sさんは初のダッキーツーリングでモンベルのビオビオ2で体験、楽しかったのでご自身で購入して楽しみたいと思っていらっしゃるんだが、ネットで探すとダッキーは安いものから高いものまである。
安いものだとグニャ感もあるということからどういうレベルがよくないのかが知りたい。
想定されている利用シーンはタンデムでゆるい川のDR、ご自身でたぶんこれくらいなら、と思ってらっしゃるのがドッペルギャンガー K2-37
ええと、先に書いちゃうけど、利用シーンと費用対効果と機能を総合すると、よい選択だと思うし、最初の艇としては問題ないと思う。
ただ、総合すると、ということでビオビオとは相違点があったりするので、その辺を補足して参考にできるようにする。
まず、構造が違う。
ビオビオは船体=チューブで、ナチュのなかならFlash200などが構造は同じ。
船体=チューブということと、加圧できることによる硬さが特長。
一方のK2-37はアウターハル(チューブの外側に船体布がある構造)
インナーチューブはさほど強くないので加圧はそう高くできないが、アウターハルが伸びないため、低圧でも硬さを実現できるものだが、圧力の微妙な変化で硬さがかなり変わる。水温で空気がちょっと冷えるだけでグニャ感が出たり、陸上でインフレートしたまま乾かそうとすると過圧でパンクしたりするデメリットがある。また、船体布が水を含むので、乾燥重量22kgのK2-37はダウンリバー直後に引き上げるときには30kg近くになっているといってよい。
あと、フロアだが、ビオビオは大きめな上に膨らむフロアで、NRSのバンディットなどと同じように2psi程度なのにしっかりしている感じがする。
一方のK2-37は細い円筒形がならんだような形状で、やわらかさはメイフライと似ていて片足をいれると沈み込む…いや座ってもシートごとフロアが沈む。(ただし、沈み込むことで船底を卵型にすることで、操作性をよくすることにも役立っているんだけど)
で、さっき引き合いに出したFlash200などはDSフロアという、7psiもの高圧で運用できるチューブというよりエアボードのようなものなので、フラットで硬いフロアに座れることで重心をさげ安定できるという利点も持っている。
で、ここまで書いてきたなかで優位性がある艇は価格帯的には10万前後のものが多い。
ホントはSK100DSのタンデムタイプの200DSをいろんな点でおすすめなんだが、今年の国内在庫はほとんどない。
ただし、SK200DSの日本ローカル版といえるSP(セディアックプロ)200DSがぱどるにまだある。
ダッキーユーザの意見を取り入れてSKをマイナーチェンジしたようなものなので、個人的にはおすすめ。
また細かい点でご質問があればご連絡いただきたい
|剃|´▽`)ノ んじゃっ
27日に山形のSさんという方からお便りが来てて、要旨はというと…
Sさんは初のダッキーツーリングでモンベルのビオビオ2で体験、楽しかったのでご自身で購入して楽しみたいと思っていらっしゃるんだが、ネットで探すとダッキーは安いものから高いものまである。
安いものだとグニャ感もあるということからどういうレベルがよくないのかが知りたい。
想定されている利用シーンはタンデムでゆるい川のDR、ご自身でたぶんこれくらいなら、と思ってらっしゃるのがドッペルギャンガー K2-37
ええと、先に書いちゃうけど、利用シーンと費用対効果と機能を総合すると、よい選択だと思うし、最初の艇としては問題ないと思う。
ただ、総合すると、ということでビオビオとは相違点があったりするので、その辺を補足して参考にできるようにする。
まず、構造が違う。
ビオビオは船体=チューブで、ナチュのなかならFlash200などが構造は同じ。
船体=チューブということと、加圧できることによる硬さが特長。
一方のK2-37はアウターハル(チューブの外側に船体布がある構造)
インナーチューブはさほど強くないので加圧はそう高くできないが、アウターハルが伸びないため、低圧でも硬さを実現できるものだが、圧力の微妙な変化で硬さがかなり変わる。水温で空気がちょっと冷えるだけでグニャ感が出たり、陸上でインフレートしたまま乾かそうとすると過圧でパンクしたりするデメリットがある。また、船体布が水を含むので、乾燥重量22kgのK2-37はダウンリバー直後に引き上げるときには30kg近くになっているといってよい。
あと、フロアだが、ビオビオは大きめな上に膨らむフロアで、NRSのバンディットなどと同じように2psi程度なのにしっかりしている感じがする。
一方のK2-37は細い円筒形がならんだような形状で、やわらかさはメイフライと似ていて片足をいれると沈み込む…いや座ってもシートごとフロアが沈む。(ただし、沈み込むことで船底を卵型にすることで、操作性をよくすることにも役立っているんだけど)
で、さっき引き合いに出したFlash200などはDSフロアという、7psiもの高圧で運用できるチューブというよりエアボードのようなものなので、フラットで硬いフロアに座れることで重心をさげ安定できるという利点も持っている。
で、ここまで書いてきたなかで優位性がある艇は価格帯的には10万前後のものが多い。
ホントはSK100DSのタンデムタイプの200DSをいろんな点でおすすめなんだが、今年の国内在庫はほとんどない。
ただし、SK200DSの日本ローカル版といえるSP(セディアックプロ)200DSがぱどるにまだある。
ダッキーユーザの意見を取り入れてSKをマイナーチェンジしたようなものなので、個人的にはおすすめ。
また細かい点でご質問があればご連絡いただきたい
|剃|´▽`)ノ んじゃっ
書いたのは (´▽`)そると at 00:01│Comments(2)
│お便りコーナー
この記事へのコメント
前回にお便りコーナーでお世話になりましたS@です。マジレスで済みません。以前にドッペルギャンガー・カヌーVK-7を新品で購入しました。海で1回だけ3時間ほど使ったら、フロアー部分から空気漏れを起こしました。購入元の関西のショップへクレームを入れ、このタイプの艇はフロアー部の修理は不能ということで新品に取り替えて頂きました。代品は届いて直ぐにネットで格安にて放出しました。私が購入した物が、たまたまハズレ品だったのかも知れませんけど、現行品も多分、外見のデザインを変えただけでVK-7と基本は然程変わっていないとお見受けします。初めて購入をするならば、少々値が張ってもある程度は信頼が出来るSK100DS、200DS辺りを私もお奨めいたします。割高でも信頼の置ける品質の良い艇の方が結果的には長期間使えて買い得で安全です(^^)
わたしは S@ at 2012年09月01日 14:44
S@さん、おひさしデス
そうですね、あたりはずれはある程度あると思います。
ドッペルのこのタイプの艇は数年前からあって、ほぼ毎年品番(型番?)が変わってますが、基本的にはおっしゃるとおりで構造は同じです。
はずれは構造よりも熱圧着設備(または技術)に原因があります。
なので、設備(または作業者)が変わってなければはずれが出やすいかも。
おっしゃるとおりで、個人的には今手に入るなかではSP200DS(SKより生地が厚く、生地の接着幅も広い)なら艇もきちんとしてますし、ショップのアフターもしっかりしてるのでよいと思います。
参考になるご意見ありがとうございます
そうですね、あたりはずれはある程度あると思います。
ドッペルのこのタイプの艇は数年前からあって、ほぼ毎年品番(型番?)が変わってますが、基本的にはおっしゃるとおりで構造は同じです。
はずれは構造よりも熱圧着設備(または技術)に原因があります。
なので、設備(または作業者)が変わってなければはずれが出やすいかも。
おっしゃるとおりで、個人的には今手に入るなかではSP200DS(SKより生地が厚く、生地の接着幅も広い)なら艇もきちんとしてますし、ショップのアフターもしっかりしてるのでよいと思います。
参考になるご意見ありがとうございます
わたしは (´▽`)そると
at 2012年09月01日 21:27

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