2006年02月10日
カヤック比較~コールマン・LOGOS編。
今日一日「駄チョコ」と「駄じゃれ」だったので、一旦普通に戻します。
ええと、ご存知のとおり、お手軽、遊べりゃいいじゃんクラスのカヤック(ナチュでおおよそ10,000円以下くらい)って、コールマンとLOGOSですね。
LOGOSの二人乗り(約280cm)と、コールマンの一人乗り(約285cm)はよ~く知ってるので、比べてみようかな、と。
で、最初におことわりしますが、LOGOSの一人乗り(約220cm)は実物知りません。そういや最近ナチュでもでてないですね。
…大きさとか考えるとアレはちょっと。というのは二人乗りでの状況を見ていただければ分かると思いますのでここでは省略。以後、LOGOSの二人乗りを単にLOGOSと表記します。
1.外見。
LOGOSは細かく見なければまぁまぁの美人、パッと見た目はカナディアンっぽい。コールマンは見た目派手、いろんなとこでもユニーク形状とか書いてあり、商品写真でみると極端に後ろにシートがあるような気になりますが、実はそんなに極端な後ろではなく、なおかつチョイ上のクラスのインフレータブルに似た、いいカンジの船体形状です。アウターにプラ板とか入れずにあの形状が出てるのはなかなかやるなぁ、です。
コールマンカヤック LOGOS2マンカヤック

なので見た目は好みの問題だけでしょうね。ここから先、機能比較になりますが、どちらもオトナ一人乗る想定で記述していますので、ご承知おきください。
1、安全性、安定性。
LOGOSは気室(デッキカバー除くメイン)は3です。内訳はフロア、右船体、左船体。材質は厚手のPVC、パッケージにも「タフな極厚生地」と書いてありますが、そのとおりタフそうに思えます。が、コード留めのビニールパッズと船体生地との接着部が多少弱そうです。ワタシのはこの部分でピンホール発生で補修しました。ただ、厚さのせいもあっていきなりピンホールが開いていく、というのはなくて、じわじわきます。補修は比較的簡単にでき、今は難なく使っています。何かに引っかかったりした場合を考えると、フロアは抜けても船体で持つので、なんとかなりますが、船体が左右の気室になっているため、片方がイっちゃうと浮いてはいますがまともに動かせない状態になります。しかし全体で耐荷重200kg(!)なので、何とかして近場にあがれれば吉、といったところでしょうか。
対するコールマン(バックレスト、デッキカバー除くメイン)も3です。ここでLOGOSと決定的に違うのは、コールマンのは船体の内側、外側の2気室とフロア気室になっているところです。
この内外二重の構造はボートやパーティディックも同様で、船体の形状維持と強度保持に役立ちます。コールマンではエアータイトシステムと称しています。原理的にはスターンズB52X(スピリー、ユカタット、コルドバ)のシステムと同様と思われます。なおかつ重心も低く安定していて、重心移動とかも比較的容易です。
なので、一応、外側または内側どちらかを何かで引っ掛けても、なんとか全周浮いてますので早めに近くであがればセーフ。ただし、耐荷重は100kgですから、重さでかなり船体が下がると思われます。生地的には「極厚」とか書いてありませんが、触った感じはLOGOSよりタフです。重さ的にも重いので実際、生地はLOGOSより強いんではないでしょうか。
ちなみにコールマンはコレで釣りしちゃダメって書いてあります。引っ掛けても知らんよ、先に言っといたからね。のようデス。
2、直進性。
LOGOSはフロア部が縦長のチューブが筏状に並んでいるのと、ヒトが乗るために多少そこが下がるので少し直進性アリですが、風、流れの影響はモロに来ます。湖で無風なら何も考えずに遊べますが、流れのある川の場合はある程度慣れてからのほうがいいです。あと、こういう性質なので、複雑で速い流れの瀬などは岸に激突あるいは沈の可能性高いです。(って行っちゃイカンよね) 底がベタなのに全体に重心が高そうなのもちょっと怖いですね。乗り降りでも気をつかいます。ただ、こういう感じなので、旋回性はありすぎるくらいあります。
対してコールマンは前後にフィン付きです。本来なら前はレール、後ろはフィンくらいがいろんな意味でよいのでしょうが。ただ、そのフィン位置が若干よくなくイマイチ効いてません。しかしLOGOSと比較すると間違いなくコールマンのほうが上です。
3、速度。
これは構造とかが完全に影響しています。LOGOSのは、ビーチマットのようなフロアがそのまま水面に入っているので、抵抗がかなりあり速度は期待できません。それに実際乗ると、バウ(船首)から出るウェーキ(航跡=かきわけてできた波だと思ってけっこうです)が大きく抵抗が大きいのは見た目で分かります。
対してコールマンのは、見て分かるとおり、船首形状がきれいでウェーキも小さいです。それに思ったより接水面積が小さく価格からすると充分な速度が出せます。
4、利便性。
あとは使い勝手のハナシになりますが、LOGOSはほぼオープンで、デッキカバー留めのコード(というかナイロン紐)くらいしか留められそうなものはないし、前後は巾がかなり狭いので、フロア部のあいてるところに転がせば荷物載ります。ただおさえは効いてないので工夫はしたほうが良いです。
対するコールマンは、前のデッキにかなりモノがおけておさえられます。デッキコードではなく、ネットになってるのもいいですね。ネットはおおよそ80cm×70cmあまり。しかもこのネット、取り外しが簡単にできてかなりスグレモノ。このクラスで軽いツアーまで視野にいれているような作りはコールマンらしいといえばらしいデス。(フットポンプとツーリングテントと25リットルクラスの防水バッグくらいは充分積めます)
バルブの位置は両艇ともあまり良くないです。LOGOSのは、一人で乗ろうが二人で乗ろうが、ジャマな位置(船体内側左右)にバルブがついてます。またコールマンも、内側の気室のバルブが右太ももの外側にあたる位置。
あと、LOGOSはオープンなので関係ないですが、コールマンのはクローズドです。デッキカバーは開きません。あまり大きなヒトにはオススメできません。またムリに乗っても上に書いたバルブがあたるのでかなり痛くなること請け合いです。
5、その他。
LOGOSのはパドルと2リットルフットポンプ付きです。対してコールマンはパドルとリペアキット付き。フットポンプはオフシーズンには1,000円程度で手に入りますし、まあ、どうにでもなりますが、リペアがないのは痛いですね。PVCチューブ=船体なので、擦る、引っ掛けるなどで補修が必要になった場合にはリペアキットがないとツライです。なかなか合うような素材売ってませんし。
6、価格。
2/10現在、コールマンは9200円、LOGOSは8530円、その差は670円ですからほぼ変わりはないといってもいいです。なので、もし検討される方がいたら1~5の比較を参考に左のサイドバーで現在の価格を確認されることをオススメします。
7、で、どっちがオススメ?
個人的な意見ですが、一人でそこそこ流れたり遊べる(軽ツーリング含む)のはコールマン、夏の水際でよってたかって遊ぶ、または小さい子供と一緒にチャプチャプ(それでもかなり窮屈)ならLOGOS、のような気がします。
ただ、せっかく買うんだったら遊び倒してください。どちらも遊べばすごく楽しいデス♪
あ、どちらもパドルは使いづらいです。今ならキャノンカスケーズ4Pをオススメします。
ええと、ご存知のとおり、お手軽、遊べりゃいいじゃんクラスのカヤック(ナチュでおおよそ10,000円以下くらい)って、コールマンとLOGOSですね。
LOGOSの二人乗り(約280cm)と、コールマンの一人乗り(約285cm)はよ~く知ってるので、比べてみようかな、と。
で、最初におことわりしますが、LOGOSの一人乗り(約220cm)は実物知りません。そういや最近ナチュでもでてないですね。
…大きさとか考えるとアレはちょっと。というのは二人乗りでの状況を見ていただければ分かると思いますのでここでは省略。以後、LOGOSの二人乗りを単にLOGOSと表記します。
1.外見。
LOGOSは細かく見なければまぁまぁの美人、パッと見た目はカナディアンっぽい。コールマンは見た目派手、いろんなとこでもユニーク形状とか書いてあり、商品写真でみると極端に後ろにシートがあるような気になりますが、実はそんなに極端な後ろではなく、なおかつチョイ上のクラスのインフレータブルに似た、いいカンジの船体形状です。アウターにプラ板とか入れずにあの形状が出てるのはなかなかやるなぁ、です。
コールマンカヤック LOGOS2マンカヤック
なので見た目は好みの問題だけでしょうね。ここから先、機能比較になりますが、どちらもオトナ一人乗る想定で記述していますので、ご承知おきください。
1、安全性、安定性。
LOGOSは気室(デッキカバー除くメイン)は3です。内訳はフロア、右船体、左船体。材質は厚手のPVC、パッケージにも「タフな極厚生地」と書いてありますが、そのとおりタフそうに思えます。が、コード留めのビニールパッズと船体生地との接着部が多少弱そうです。ワタシのはこの部分でピンホール発生で補修しました。ただ、厚さのせいもあっていきなりピンホールが開いていく、というのはなくて、じわじわきます。補修は比較的簡単にでき、今は難なく使っています。何かに引っかかったりした場合を考えると、フロアは抜けても船体で持つので、なんとかなりますが、船体が左右の気室になっているため、片方がイっちゃうと浮いてはいますがまともに動かせない状態になります。しかし全体で耐荷重200kg(!)なので、何とかして近場にあがれれば吉、といったところでしょうか。
対するコールマン(バックレスト、デッキカバー除くメイン)も3です。ここでLOGOSと決定的に違うのは、コールマンのは船体の内側、外側の2気室とフロア気室になっているところです。
この内外二重の構造はボートやパーティディックも同様で、船体の形状維持と強度保持に役立ちます。コールマンではエアータイトシステムと称しています。原理的にはスターンズB52X(スピリー、ユカタット、コルドバ)のシステムと同様と思われます。なおかつ重心も低く安定していて、重心移動とかも比較的容易です。
なので、一応、外側または内側どちらかを何かで引っ掛けても、なんとか全周浮いてますので早めに近くであがればセーフ。ただし、耐荷重は100kgですから、重さでかなり船体が下がると思われます。生地的には「極厚」とか書いてありませんが、触った感じはLOGOSよりタフです。重さ的にも重いので実際、生地はLOGOSより強いんではないでしょうか。
ちなみにコールマンはコレで釣りしちゃダメって書いてあります。引っ掛けても知らんよ、先に言っといたからね。のようデス。
2、直進性。
LOGOSはフロア部が縦長のチューブが筏状に並んでいるのと、ヒトが乗るために多少そこが下がるので少し直進性アリですが、風、流れの影響はモロに来ます。湖で無風なら何も考えずに遊べますが、流れのある川の場合はある程度慣れてからのほうがいいです。あと、こういう性質なので、複雑で速い流れの瀬などは岸に激突あるいは沈の可能性高いです。(って行っちゃイカンよね) 底がベタなのに全体に重心が高そうなのもちょっと怖いですね。乗り降りでも気をつかいます。ただ、こういう感じなので、旋回性はありすぎるくらいあります。
対してコールマンは前後にフィン付きです。本来なら前はレール、後ろはフィンくらいがいろんな意味でよいのでしょうが。ただ、そのフィン位置が若干よくなくイマイチ効いてません。しかしLOGOSと比較すると間違いなくコールマンのほうが上です。
3、速度。
これは構造とかが完全に影響しています。LOGOSのは、ビーチマットのようなフロアがそのまま水面に入っているので、抵抗がかなりあり速度は期待できません。それに実際乗ると、バウ(船首)から出るウェーキ(航跡=かきわけてできた波だと思ってけっこうです)が大きく抵抗が大きいのは見た目で分かります。
対してコールマンのは、見て分かるとおり、船首形状がきれいでウェーキも小さいです。それに思ったより接水面積が小さく価格からすると充分な速度が出せます。
4、利便性。
あとは使い勝手のハナシになりますが、LOGOSはほぼオープンで、デッキカバー留めのコード(というかナイロン紐)くらいしか留められそうなものはないし、前後は巾がかなり狭いので、フロア部のあいてるところに転がせば荷物載ります。ただおさえは効いてないので工夫はしたほうが良いです。
対するコールマンは、前のデッキにかなりモノがおけておさえられます。デッキコードではなく、ネットになってるのもいいですね。ネットはおおよそ80cm×70cmあまり。しかもこのネット、取り外しが簡単にできてかなりスグレモノ。このクラスで軽いツアーまで視野にいれているような作りはコールマンらしいといえばらしいデス。(フットポンプとツーリングテントと25リットルクラスの防水バッグくらいは充分積めます)
バルブの位置は両艇ともあまり良くないです。LOGOSのは、一人で乗ろうが二人で乗ろうが、ジャマな位置(船体内側左右)にバルブがついてます。またコールマンも、内側の気室のバルブが右太ももの外側にあたる位置。
あと、LOGOSはオープンなので関係ないですが、コールマンのはクローズドです。デッキカバーは開きません。あまり大きなヒトにはオススメできません。またムリに乗っても上に書いたバルブがあたるのでかなり痛くなること請け合いです。
5、その他。
LOGOSのはパドルと2リットルフットポンプ付きです。対してコールマンはパドルとリペアキット付き。フットポンプはオフシーズンには1,000円程度で手に入りますし、まあ、どうにでもなりますが、リペアがないのは痛いですね。PVCチューブ=船体なので、擦る、引っ掛けるなどで補修が必要になった場合にはリペアキットがないとツライです。なかなか合うような素材売ってませんし。
6、価格。
2/10現在、コールマンは9200円、LOGOSは8530円、その差は670円ですからほぼ変わりはないといってもいいです。なので、もし検討される方がいたら1~5の比較を参考に左のサイドバーで現在の価格を確認されることをオススメします。
7、で、どっちがオススメ?
個人的な意見ですが、一人でそこそこ流れたり遊べる(軽ツーリング含む)のはコールマン、夏の水際でよってたかって遊ぶ、または小さい子供と一緒にチャプチャプ(それでもかなり窮屈)ならLOGOS、のような気がします。
ただ、せっかく買うんだったら遊び倒してください。どちらも遊べばすごく楽しいデス♪
あ、どちらもパドルは使いづらいです。今ならキャノンカスケーズ4Pをオススメします。
書いたのは (´▽`)そると at 21:49│Comments(2)
│インフレータブルカヤック比較・情報
この記事へのコメント
ゴムネタ上げました。
わたしは guitarbird at 2006年02月10日 22:20
あ、あれ?さっきコメント書いたのにダメだったようで…ま、次いったからいっか^^;
わたしは そると at 2006年02月10日 23:02
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