2007年01月10日
系譜(セビラー⇒スターンズ⇒セビラー)1。
最近、このテの記事を書いてなかった。もともとワタシがインフレータブルを買ったとき、驚くほど情報が少なく、当時は参考に出来るトラックバックやブログ記事がほとんどなかった。なので、これから選ぼうとする方々に多少は参考やヒントになるものを書こうと思ったことがブログを始めるきっかけのひとつだった。
ただ、今回、ナチュラムではすでに売っていない艇と国内未発売の艇がメインになる。でもフロア構造や特性などはいろんな意味で多少は役にたつかもしれないので書いておく。
系譜をもう少し詳しく書くと、
Sevylor ST5100
2003年~
⇒ STERNS CORDOVA(B524)
2005年~
⇒ Sevylor ST6107(pointer K1) 2006年~
(国内では2007年~)
で、pointer K1はまだ販売用としては代理店経由の入荷はない。ただし、先行タイプとして少なくとも1艇は入ってきている。

《ST-6107 pointer K1》
セビラーのページではイエローだが、入ってきているのはレッド。まだ変更箇所が出るかも知れないので画像もこの程度にとどめておく。
*画像は実写をトリミングしてモザイクかけたもの。どこぞのコピペーなパクリ画像ではないので念のため(笑)
話を戻して、インフレータブルのツーリングカヤックとしてはこれらは系譜をたどるかのように極似している。
あ、見た目で後ろにハッチがあるとかそういう部分ももちろん共通してるし、ツーリングを意識しているのも同じ、それ以外に構造として他の艇と違った考えで作られている部分がある。
ソロ艇でツーリングを意識したクローズドデッキのインフレータブルだと、今のナチュラムだとエアフレくらいしかない。
ただし、あれはフレームだし、いやフレームはこの際どうでもいい。フロアチューブは(ディテイルの違いは除いて)スピリーやドラちん、超お手軽なところだとロゴスやK-5、それにコールマンともすべて次の断面のようなカタチ。
A.アウターあり(チューブを船体生地で包んでいるタイプ)

ドラゴンフライ、スピリー、エアフレなどがこの形状
B.アウターなし(チューブ=船体)

ロゴス、コールマン、K-5などがこの形状
アウターの違いは別にしても、A・Bどちらも筏状のフロアチューブで1気室
これらは、自然と沈み込むことを想定して作られている。
ところが、フロアが沈まない考えなのがST5100。

DSじゃないほうのSVXと同じフロア構造。上向きに取り付けられたフロアチューブカバーと左右のチューブのテンションのおかげで、下方向に沈みにくい。フロア後部にベイラー(水抜き穴)があり、水がはいってきても、シートが濡れるのは一瞬で、横から後部のベイラーへと抜けていく。
ツーリング用で、ロッカー(船底傾斜)によって低速時に旋回性が高いのだが、速度を上げて直進するときは、並列に2本ついたキール(直進補助用のレール)と、フロア底部左右の数センチの段がエッジのような働きをするのと、その両方が直進性も高めている。
瀬を楽しんだり瀞場を漕いだりするのにはまったく好都合な構造で、実際にはそこそこいい艇なのだが、当時の商品画像の印象があまりいいものではなかったためあまり売れなかったようだ。
そのおかげでモノスゴ安く買えたワケだが(笑)
*ただし、最初ちょっと苦労するけど、その辺は矯正の記事を読んでいただければわかる。
ついで、乗ったときに座ってる面はほぼ平らなのがコルドバ。

これは、STとは若干違うが、フロアチューブそのものが下向きに膨らむ形状をしている。
やはり速度を上げたときの直進性重視で、キールは計3本、フィンが1枚、それでどうなのかというと直進性はいいが、ロッカーがかかってない分、低速でも旋回性はさほど良くはない。ただし、水線下できれいな楕円の断面になる構造のおかげで艇を傾ければ旋回しやすい。後部のキールが左右にあるのは傾けた旋回を行ったときに船尾が流れるのを防ぐためだと思われる。
コルドバはベイラーがないが、この形状なので、ある程度水がはいってもシートは濡れない。ベイラーはついてないので、ある程度以上の水が入ったら上陸して抜く必要がある。
方式は違うが、よりツーリングに特化した感じで多少の瀬もこなすけど静水向き。
で、pointer K1。

これも、筏状ではなく、ハコ状に近い形状にフロアチューブが膨らむようになっていて、さらに先行艇では、プラ板のフレーム(実はドラちんのバウ<船首>、スターン<船尾>もプラ板のフレーム状のものが入っていて、そのおかげで波を越えたり切ったりできる)で支えて、フロアが沈まないようにできるようになっている。ただし、このプラ板は販売輸入の段階ではどうなるかわからない。さらに、キールはバウぎりぎりとスターンぎりぎりの左右中央位置に配置され、バウはタテに垂直に近い角度で水面下まで伸びていて、直進性しか見ていない。
これはもう静水中心のツーリングに向くようイケルとこまでイっちゃった感じである。
この3艇、フロアが平らっぽくなる(ハルの水線下形状は異なるが)ことの他は最初に書いたように後部にハッチがある点とデッキコード、それにカーゴタイダウン用Dリングが8ヶ所ある点から積載能力も重視していることがわかる。(ただし、K1はDリングは今のところ無し)
ここまで書いて充分長いので、フロア構造以外の特性についてはまた機会をおいて書くことにする。
つづく。
ただ、今回、ナチュラムではすでに売っていない艇と国内未発売の艇がメインになる。でもフロア構造や特性などはいろんな意味で多少は役にたつかもしれないので書いておく。
系譜をもう少し詳しく書くと、
Sevylor ST5100
⇒ STERNS CORDOVA(B524)
⇒ Sevylor ST6107(pointer K1) 2006年~
(国内では2007年~)
で、pointer K1はまだ販売用としては代理店経由の入荷はない。ただし、先行タイプとして少なくとも1艇は入ってきている。
《ST-6107 pointer K1》
セビラーのページではイエローだが、入ってきているのはレッド。まだ変更箇所が出るかも知れないので画像もこの程度にとどめておく。
*画像は実写をトリミングしてモザイクかけたもの。どこぞのコピペーなパクリ画像ではないので念のため(笑)
話を戻して、インフレータブルのツーリングカヤックとしてはこれらは系譜をたどるかのように極似している。
あ、見た目で後ろにハッチがあるとかそういう部分ももちろん共通してるし、ツーリングを意識しているのも同じ、それ以外に構造として他の艇と違った考えで作られている部分がある。
ソロ艇でツーリングを意識したクローズドデッキのインフレータブルだと、今のナチュラムだとエアフレくらいしかない。
ただし、あれはフレームだし、いやフレームはこの際どうでもいい。フロアチューブは(ディテイルの違いは除いて)スピリーやドラちん、超お手軽なところだとロゴスやK-5、それにコールマンともすべて次の断面のようなカタチ。
A.アウターあり(チューブを船体生地で包んでいるタイプ)

ドラゴンフライ、スピリー、エアフレなどがこの形状
B.アウターなし(チューブ=船体)

ロゴス、コールマン、K-5などがこの形状
アウターの違いは別にしても、A・Bどちらも筏状のフロアチューブで1気室
これらは、自然と沈み込むことを想定して作られている。
ところが、フロアが沈まない考えなのがST5100。

DSじゃないほうのSVXと同じフロア構造。上向きに取り付けられたフロアチューブカバーと左右のチューブのテンションのおかげで、下方向に沈みにくい。フロア後部にベイラー(水抜き穴)があり、水がはいってきても、シートが濡れるのは一瞬で、横から後部のベイラーへと抜けていく。
ツーリング用で、ロッカー(船底傾斜)によって低速時に旋回性が高いのだが、速度を上げて直進するときは、並列に2本ついたキール(直進補助用のレール)と、フロア底部左右の数センチの段がエッジのような働きをするのと、その両方が直進性も高めている。
瀬を楽しんだり瀞場を漕いだりするのにはまったく好都合な構造で、実際にはそこそこいい艇なのだが、当時の商品画像の印象があまりいいものではなかったためあまり売れなかったようだ。
そのおかげでモノスゴ安く買えたワケだが(笑)
*ただし、最初ちょっと苦労するけど、その辺は矯正の記事を読んでいただければわかる。
ついで、乗ったときに座ってる面はほぼ平らなのがコルドバ。

これは、STとは若干違うが、フロアチューブそのものが下向きに膨らむ形状をしている。
やはり速度を上げたときの直進性重視で、キールは計3本、フィンが1枚、それでどうなのかというと直進性はいいが、ロッカーがかかってない分、低速でも旋回性はさほど良くはない。ただし、水線下できれいな楕円の断面になる構造のおかげで艇を傾ければ旋回しやすい。後部のキールが左右にあるのは傾けた旋回を行ったときに船尾が流れるのを防ぐためだと思われる。
コルドバはベイラーがないが、この形状なので、ある程度水がはいってもシートは濡れない。ベイラーはついてないので、ある程度以上の水が入ったら上陸して抜く必要がある。
方式は違うが、よりツーリングに特化した感じで多少の瀬もこなすけど静水向き。
で、pointer K1。

これも、筏状ではなく、ハコ状に近い形状にフロアチューブが膨らむようになっていて、さらに先行艇では、プラ板のフレーム(実はドラちんのバウ<船首>、スターン<船尾>もプラ板のフレーム状のものが入っていて、そのおかげで波を越えたり切ったりできる)で支えて、フロアが沈まないようにできるようになっている。ただし、このプラ板は販売輸入の段階ではどうなるかわからない。さらに、キールはバウぎりぎりとスターンぎりぎりの左右中央位置に配置され、バウはタテに垂直に近い角度で水面下まで伸びていて、直進性しか見ていない。
これはもう静水中心のツーリングに向くようイケルとこまでイっちゃった感じである。
この3艇、フロアが平らっぽくなる(ハルの水線下形状は異なるが)ことの他は最初に書いたように後部にハッチがある点とデッキコード、それにカーゴタイダウン用Dリングが8ヶ所ある点から積載能力も重視していることがわかる。(ただし、K1はDリングは今のところ無し)
ここまで書いて充分長いので、フロア構造以外の特性についてはまた機会をおいて書くことにする。
つづく。
書いたのは (´▽`)そると at 20:58│Comments(6)
│インフレータブルカヤック比較・情報
この記事へのコメント
んじゃ、そろそろ瀬戸内海ツーリング ヽ(´ー`)ノ カモンッ♪
わたしは にゃにょっく商事 at 2007年01月10日 21:29
>カモンッ♪
(´▽`)
↑
STかDSでそのうちやっちゃるっ
↑
ただし艇速は頑張ってもレジェンドの半分ちょい
↑
手加減希望(笑)
(´▽`)
↑
STかDSでそのうちやっちゃるっ
↑
ただし艇速は頑張ってもレジェンドの半分ちょい
↑
手加減希望(笑)
わたしは そると at 2007年01月10日 21:32
あ、では、おやすみなさぁ~い
(次の記事が寝るまでに上がらない場合は)
(次の記事が寝るまでに上がらない場合は)
わたしは guitarbird at 2007年01月10日 21:35
あ、昨日も今日も、
こちらのアクセス629をゲットしました!
新年早々、ラッキーかも(笑)。
こちらのアクセス629をゲットしました!
新年早々、ラッキーかも(笑)。
わたしは guitarbird at 2007年01月10日 21:36
>寝るまでに
(´▽`)
↑
んじゃ、おはようゴザマス
↑
この記事はあとからググって見る性質のものなので
↑
いつもの駄に
↑
さっそくっ
(´▽`)
↑
んじゃ、おはようゴザマス
↑
この記事はあとからググって見る性質のものなので
↑
いつもの駄に
↑
さっそくっ
わたしは そると at 2007年01月10日 21:54
>629
(´▽`)?
↑
ん?おにくじゃなくて無肉?
↑
知ってて挑発(笑)
(´▽`)?
↑
ん?おにくじゃなくて無肉?
↑
知ってて挑発(笑)
わたしは そると at 2007年01月10日 21:55
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