…とりあえず、コールマンUS傘下のスターンズ配下のセビラーのラインナップには載っていないのが
セビラー SP-100DS。
◆SPはスポーツプロの略
このシリーズのこれまでのリリース内容を見てみると
(例としてソロ艇《名称に100がつくヤツ》を書く)
SVX-100⇒SVX-100DS(前期/後期)
⇒SK-100DS
↓↓
SP-100DS(SVXの生地強化版)
ということで、最初のDSが付かないSVXを除いて基本的な構造は同じで、ディテールがそれぞれ違うだけなので、現行のSKとの対比もしながらSPについて書くことにする。
SP-100DS @荒川・長瀞 二股の瀬 2009.10.17
フットバーのみ着けた状態
おおよその見かけは同じだが、ボトム(底面)とサイドチューブ(つまり黄色い生地部分)は現行のSKに比べ約1.3倍の生地厚がありかなり頑丈。
まんなかのグレー部分が取り外し可能なDSフロア(チューブ)。
ちなみにSPはバウ(船首)スターン(船尾)ぎりぎりまでDSフロアがあるためロッカー(底面の前後方向への丸み)がきれいにかかっているが、SKはDSフロアが短めになっているためロッカーのかかりが少ない。
⇒SPのほうがクルクルしやすい
開閉可能なセルフベイラー(水抜き穴)
SPには左右1つずつが前後にある(4ヶ所に計4穴)が、SKはその1ヶ所あたりに3つのベイラーが並んでいる(4ヶ所、計12穴)
もともとこの艇は静水利用目的ではないつもりで作られているので穴は開けたまま使うのがほとんどで、もちろんSKのほうが水抜け能力が高い。
艇後部のバルブ群 すべてスプリングロックバルブ
サイドチューブで3psi、DSフロアで7psiという高圧をかけられる(通常のレクリエーション艇は1~1.5spi程度)ため、ボストンバルブは採用されていない。(SVX-100DSの前期型はサイドチューブのみボストンバルブ)
SPはそのときのバルブ位置になっておりチューブの内側(船内側)向きだが、SKはサイドのバルブは上面に向いている。
⇒空気をいれるのはSKのほうがやりやすい
フットバーとDリングパッド
このへんはSPもSKも同じ。後ろ寄りのDリングはシート取付(前部)用、前寄りのパッドは
サイブレス取付(前部)用で、どちらも後部はシート後方のDリングへ取り付ける。
サイブレスは持っているけど、SPで使ったことはまだない。
◆サイブレス:両膝を固定して振り落とされないようにするもの
SPをひっくり返してみたところ
SPは俗にキールと呼ばれる高さ5cm強のレール状のものが中央についている。SKになると同じ位置にトラッキングレールと呼ばれる高さ1cm強のレール状のものになる。
トラッキングレールなら着く位置はバウ(船首)側の接水面あたりでないとあまり効きがよくない。ま、でもあまり気にすることはない。ウェーブ超えなどのときには、DSフロアの段差(画像赤線で表示)部分がエッジ効果を生み安定する。
H56Bシート(後方から)
後ろの部分は両サイドがボトル入れ、まんなかがこもの入れになっているが、どちらも下はメッシュなので濡れてよいものしかアレ
SKのほうは、下部がエアクッション付きのシートになっており、フロアの厚みも増して尻が濡れにくいようになっているが、重心がかなりあがる。
流れる準備も完了した状態のSP(前から)
構造的にはほとんど差がないんだが個人的好みからSPにした。
あ、SPは限定的な艇で、ソロ艇(SP-100DS)が10艇弱、タンデム(SP-200DS)で30艇ほどしか作られておらず、すでにもう新艇を売ってるところはない。
|剃|´▽`)ノ んじゃっ
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