2008シーズンもさほど変化はなさそうな雰囲気。
で、知ってるかたは知ってるけど、まだよくわかんないかたにはまぎらわしい説明が多い(ナチュラムの商品説明)のもこれらなので、今回は系統のように分類して記述してミマス。
(ただし、モではわかりづらいのでPCで見ることをオススメします)
キャプテンスタッグ(アドバンスドエレメンツ含む)の場合、
ドラゴンフライ1 エアフレーム1 ストレートエッジ
ドラゴンフライ2 エアフレーム2 AE1000K
(上記2つはまったく別系)
エアフレ2コンバチ
メイフライ ファイヤフライ
この中で
ストレートエッジは他の艇とまったく無関係であり、
AE1000Kはドラゴンフライ/エアフレームの原点というか出発点みたいな感じ。
で、きちんとしたアウターハル(船体布、つまり外側の部分)である程度擦れに対応する構造にして、簡略・軽量化をはかったのがドラゴンフライ系、高性能化をはかったのがエアフレーム系になる。
では、メイフライ、ファイヤフライはどうして上記のような矢印になったか、
というと、今回の系統分類は構造を基準にしている。
こまかいサイズの違いや艤装はひとまずおいて、一番重要な船体構造で見てみると矢印の向きの意味がわかると思う。
エアフレーム系構造(フロアは略、細かい点は簡略化)
エアフレーム1、
エアフレーム2、
エアフレーム2コンバーチブル
船体全周の内外一体化した気室で、たがいにテンションをかけ、鋼性(グニャグニャしにくい性質)を持たせ、バウ(船首)スターン(船尾)にはアルミフレームとプラ板で波を切りやすい形をつくってやる。これをアウターハルが覆ってあの船型になる。
ファイヤフライ構造(上記と同じ)
ファイヤフライ
船体全周の気室の二重化はされており、フレーム部分のみが違う(プラ板で先端形状のみ)。 なので、フレームは使ってないものの、エアフレーム系の構造の流れとしてよいと思う。
ドラゴンフライ系構造(上記と同じ)
ドラゴンフライ1、
ドラゴンフライ2、
メイフライ
船体全周の二重化はなく単独の気室。よってグニャ感はある。バウ・スターン部分はプラ板でやや横に平たい円錐形になる。直進性より旋回性がよくなる形。
もうひとつ、船体で重要な違いがある。上記のメインチューブのアウターハルへの収納構造も2系統あって、
チューブ全体をハルで覆う構造(デッキ・フロアその他の部分は略)
エアフレ1、
エアフレ2、
エアフレ2コンバチ、
ファイヤフライ
これは断面の概略だが、チューブ全体がアウターハルに覆われ、乗艇時にシューズや荷物類でチューブを直接傷つけたりするのを防げるが、それは二次的な効果で、いちばんの狙いは鋼性の維持にある。
二重化して互いにテンションをかけることで鋼性がでるが、やはり素材はビニールなので、1ヶ所が強く押されると他の全体が膨らんで鋼性が落ちる。それを防ぐためチューブにフィットするサイズのハルで覆うことによりそういう状態を回避できる。
チューブ外側のみハルで覆う構造(デッキその他の部分は略)
ドラゴンフライ1、
ドラゴンフライ2、
メイフライ
これはチューブ構造も鋼性がないので、やはり軽量・簡略化に特化していったものだと思う。外側の擦れには対応するが内部はむき出し状態。
ただしこれには利点もあって、空気を抜けばチューブを簡単にすっぽりはずせるので、洗ったり干したりにはモノスゴ都合がいい。
で、チューブ構造、ハル部分を見ると、
ファイヤフライはエアフレ系、
メイフライはドラゴンフライ系と言わざるを得ないと思うのだが、ナチュラムが「
エアフレの正統な流れを受け継ぎ」と言っているのはコンバーチブルのような全体に広く開いたコクピットのことを言いたいらしい。なので、いちおう斜めにも矢印は向けたけど、あくまでコクピット形状だけのハナシで構造はドラゴンフライ系。
ただし、全体に広く開いてるものの、
エアフレーム2コンバーチブルのようなオプションデッキカバーは今の段階では用意されておらず、コンバーチブルではなくセミオープンとでも言ったほうが正しいと思うのだが。
なお、メイフライ/ファイヤフライ個別内容については
昨年の記事におおよそ書いている。(一部重複内容もあり)
構造だけで長くなってしまったので今回はこの辺で。
またセット系が増えたら細かい部分まで記述して増補シマス
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