毎回書いてはいますが、分類のおさらい+補足をします。
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おもちゃクラス(形状にかかわらず、ビニール艇全般)
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クローズド、セミクローズドデッキ艇
・
オープンデッキ艇
・パドリングボード、その他(これはまだ記事をうpしてません)
パドリングボードやシットオントップなどはちょっとおいといて、いままでうpした3カテゴリをざっくりと図にすると、
だいたいこんな感じになると思います
お問い合わせの
ファイヤフライ2は、上記のクローズドデッキのやや真ん中寄りに位置します。つまり、ややバッシャンひゃっほうぃみたいな感じまでは余裕で使えるレベルです。
艇を検討するときに、まずざっくりと上のような分類イメージをしてもらうとつかみやすいと思います。静水は湖などの流れがない水面またはゆるい流れの川、ホワイトウォーターはもうバッシャンひゃっほうぃみたいな流れのことです。なお、静水に分類された艇はホワイトウォーターには向いてませんが、ホワイトウォーターに分類された艇はもちろん静水でも充分使えます。それに用途(ソロ/タンデムとか定点使用orダウンリバー、キャンプツーリングに使うかどうかなど)を加味すれば絞りやすくなってきます。
さて、お問い合わせのファイヤフライ2についてもう少し書いてみます。
比較する相手があったほうがよいので、ユーコンを比較対象にして書いてみますが…
アドバンスドエレメンツ ファイヤフライ 2 コンバーチブル(パドル ベストセット)
セビラー ユーコン パドル&ライフベストセット
現在の、アドバンスドエレメンツとセビラーのセミクローズドでそれぞれいちばん支持されているこの2艇ですが、とくに違う点をあげると…
1.水の入りやすさ
湖などで風がなく波もたってない状況だと問題ないですが、ダウンリバーや波立った湖面などで使った場合、ファイヤフライのほうが水が入りにくいです。
ユーコンはバウ(船首)が上がっており、一見よさげに見えますが、デッキが低くなっているため、波やしぶきがかかるとデッキ中央部に集中してきます。側面も低いので、ちょっとした波にあたると水舟になりやすい傾向があります。対してファイヤフライはバウからデッキが盛り上がる形になっていて、波やしぶきも流れ落ちていきます。側面もデッキリフターというチューブを入れてあるので、ある程度の波までは入りづらい構造になっています。
どちらの艇も、水を抜くには通常、上陸する必要があります。
ポンプや
吸水スポンジもありますが、使ってみて次から使わなくなった方を多数見ています(笑)
洋上や、広い下流部で上陸しづらいツーリングならそういうギアを使わざるを得ませんが、通常のダウンリバーなら陸につけてひっくり返すのが現実的です。
⇒ダウンリバーを想定するとファイヤフライの仕様が有利
2.フロアの感覚の違い
ファイヤフライは現行のものはフォームフロア(ウレタンフォーム)、ユーコンはチューブです。水のウネウネ感が伝わりやすいのがファイヤフライですが、お尻部分だけはエアクッションなのでそう気にはならないと思います。また、座面と足先の高さが同じ(ユーコン)だと長時間の場合つかれが出やすいですが、やや高さが違う(ファイヤフライ)と多少ラクです。
⇒ウネウネ感がとくにヤならユーコン、長時間使用での姿勢が一般的に楽なのはファイヤフライ
3.ストレージ関係
ユーコンにはタンデム席後部にストレージバッグが作りつけでついているけど、ファイヤフライはそういうものはなく(コードはあるけど小さい)、デッキが丸くあがっているのでコード留めもやややりづらい。
⇒ある程度ものを積載するにはユーコンが向いている。
…と主な違いを書いてきたが、それでも見た目とかいろんな思惑はあると思うので、比較材料としてこのくらいをだしておきます。
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