お便りコーナー(34)。

(´▽`)そると

2012年06月17日 00:00

ええと、最近川もブログもサボりぎみなところにお便りが来てまして。
以前ここに書き込んだことがあるSさんとおっしゃる方で、普段使いはグモサニだそうなんですが。

ちょっと説明をいれながらご質問の内容を書くと…

グモサニを楽しんでらっしゃるSさん、先日も四万十ダウンリバーを楽しんでらっしゃったそうだが、グモサニはセルフベイラー(水抜き穴)がない。そのため、ベイラーつきの艇も良いなと思うようになったらしい。

ちなみに四万十だが、江川崎から下流ののんびりDRならそう思われることも少ないだろうが、それより上流ならかなりそう思うハズ。実際ワタシもグモサニで下ったけど、茶壷や半家の沈下橋あたりではかなり水舟になる。


リンク先の記事から、水舟を想像させる1枚(笑)


そこで、Sさんがベイラーつきの候補として考えたのが、



セビラー セビテックス(R) カヤックSK100DS


ワタシはこの傍系のSP-100DSを使ってたんだけど、最近出番がとんとない。


で、Sさんはワタシが最近バンディットを多用しているのは100DSが重くてかさばるとか乾燥が手間とかのデメリットがあるのでは、と考え、そのへんはどうなのか、というのが主旨。


まず、重さの面から言うと、バンディットのほうが圧倒的に軽い。

軽さはバンディットを多用する理由のひとつなんだが、かさばるかどうかという点については100DSのほうが仕舞いやすい(容積はさほど問題ではなく、バンディットが仕舞いづらいということ)。

逆に、セットアップはバンディットのほうがラク。

あと、乾燥(というか水切れ?)については両者ともチューブ=ハル(船体)であり、とくに優劣がつくようなものではない。


ただ、上記のような比較より、艇の性格を重視して使っているのが本当の多用理由なので、その辺を記述させていただく。

ずいぶん前にSVX-200DSについて書いたことも含むんだが、ワタシ自身どの記事なのか探してリンクするより書いたほうが早い(笑)

セビラーのDSシリーズはウェーブを超えるときの直進性がよい。これは、DSフロアがボトムに入ったときにエッジのような形状を作るためなんだが、普段ゆるく下っているときにはあまり関係ない。
また、DSフロアはフラットなため、クッションがないと常にうっすら尻まで水がくるんだが、それだけ重心は低く、相対的にサイドチューブが高くなるため横にふられても安定している。あまり経験がない方にも乗りやすい印象を与えてくれると思う。
ただし、DSはバウ(船首)のあがりがほとんどない。そのため、角度があるシュートからのウェーブや、間隔が狭い連続したウェーブなどではバウが刺さってしまい水舟になりやすい。現行のSKは前後に1対で計4ヶ所、1ヶ所あたり3つの穴を持つベイラーを実装しているが、DSフロアの厚みぶんの水の層ができるため、抜けづらい。

で、バンディットはというと、直進性はあんまりない。それがメリットにもなるのだが、バウが上がっている+ロッカー(船底から船首や船尾に向かうカーブ)がかかっているため、ウェーブに刺さりにくく曲げやすくなっていて、ウェーブの途中でも超えやすいように方向を変えられる。フロアは下から上に膨らんでいるため、重心はやや高めで、サイドチューブとの高さの差が少ないため、横にふられるとかなり不安定になる。ある程度経験がある方でないと乗りやすいと感じないかも知れない。
ベイラーはフロアチューブとサイドチューブの間がベイラーの列になっていて、水抜けはかなりよい。

ちなみにNRSやAIREやTributaryは米国ではNRSのサイトにまとめて出ていて、国内ではキャプテンスタッグが販売しているんだが、AIRE(リンクスなど)とTributary(トムキャットなど)をまとめてAIRE系として(?)扱っているがNRSだけは扱っていない。NRSのギア類はカテゴリによっては他社が扱っていたりややこしいことがあるためかも知れないんだが、そのためバンディットは正規に国内販売されず、個人輸入や、たまに輸入代理店がまとめて仕入れて売ったりしてることもあるが、いずれの場合もアフターは自己責任ということになる。
(米NRSサイトから購入の場合ワランティーは米国内のみ適用)

そういうこともあり、DSとバンディットの違いは列挙するものの、全部ひっくるめてどっちがいいという意見は控えておく。

Sさんにはある程度ご理解いただけたと思うけど、もしまだ何かあればおたずねいただければお応えします。




|剃|´▽`)ノ んじゃっ

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