いわゆる定番ってヤツはやってなかった。
まあ、やっても主力についての評価は昨年とあまり変わらないので基本的なところは
昨年の記事を参照していただくとして、変化があるとしたらセットくらいか…
というわけでセットものについてちょっと書くのとあとオマケを少々。
まず、現在のレク艇の主流の特長は、というと…
■形状としてはセミクローズド、つまりデッキはあるけどスカートとかで閉めきらないコクピットを持つ。
■ソロでもタンデムでも使える前後のコクピットが通しで開いている。
■チューブをアウターハルで包んだ二重構造。
■水上で遠めには
ファルトか
リジットのように見えそうなもの。
↑
意外に見た目重視の傾向があるようデス
どのへんの艇かと言うと、(ワンポイントとセットについても書くけど)
定番中の定番。コストパフォーマンスもよいのだが、静水かゆるやかな川であれば、安定性もあるし、スプレー(しぶき)が極力入らないように舷側を高めにする機能を持ったチューブを持っている。直進性と操作性はほどほどにバランスが取れていて扱いやすい。
しいて言うなら、デッキにモノを積載しづらいくらい。
レクがメインの艇のなかでは秀逸な艇なんで、セットにしないでもある程度は売れるハズだが、セットにされる理由はたぶん…在庫かなぁ。
セットとしては
艇+PFD、パドル各1があって、艇単体に2000円足すだけで
4ピースパドルと
見かけはイマイチだが機能は充分なPFDがついてくる。
パドルはレク艇としては充分で、子供でも持てる重さでキャッチ(水をかく力)は少なめなので扱いやすい。PFDは股ベルトが見た目ちょっとアレだけど、もしものときの抜けを抑止できるので安全性も高い。ポケットもひとつあるので、防水のコンデジ程度は入る。
タンデム前提ならもう一人分の装備が必要になるので、同じものを選ぶのも費用対効果的には充分だろうけど、上記の特長を裏返すと、パドルは慣れてくるとキャッチの少なさが気になってくるので、同程度の価格帯なら
セビラーの4ピースならもう少しキャッチが大きい。
で、価格を考えなければ
カーボンシャフトとか
グラスシャフトのほうがよいというコメントもあるんだが、それらよりアルミシャフトのほうが衝撃にたいして耐久性が高いので、個人的にはアルミシャフトをおすすめする。
また、パドルの表記中、4ピースとあるのは4分割、2ピースは2分割、表示がないのは表示漏れか1ピース(分割無し)で、それぞれ収納時はおおよそ60cm、120cm、仕様の長さそのものとなる。艇がインフレータブルなら、4ピースか2ピースのほうが収納性がよいので、通常はそちらから選ぶほうが無難だと言える。
また、PFDに関しては、抜けにくいホールド形状やラバーの滑り止めが内側に入っているものでポケットやベルトホルダーがあるほうがツーリングでは使用しやすいので例えば
ドラドあたりだとなにかと便利。それにPFDのポケットは基本的にモノは入るけど防水ではない。個人的には
腰袋を併用している。
あと、水上では使わないけど持っていくもの(たたんだキャリーバッグやポンプなど)は
ドライバッグにいれ、艇に固定して持っていくのが通常なので、川くだりなども考えている方は大きめのをひとつは用意しておいたほうがよい。
やや低いシルエットがリジットっぽいのか、見た目のおかげでけっこう人気がある艇。毎回書いているんだが、バウ(船首)側のデッキが低く、パドリングのスプレーなども含めなかに入りやすい。その辺をわかったうえで見た目でいけばあり、な艇。
セビラーブランドだが、統合された旧スターンズの流れを汲む艇なので、アウターハルがタイトに設計してあり、きちんとインフレートしていれば、強度は充分ある。
この艇はなにもしなくても見た目とかカラーで選ばれるようで、セットにしなくても充分出てるんではないかな…湖畔キャンプとかにはたしかに合いそうだし、スターンズのIK~スピリーのシリーズも同様に人気があった。
3座で見た目もよさげ、ということで選んだ方も多いと思うのだが、商品画像の中にもあるように親子3人(or同様なバランスである3人)ならまあ大丈夫だが、それでも3座使用では重量がかかるポイントが前後に離れるので、グニャ艇になりやすい。実際3座で川流れしているところを見たが、ウェーブに沿って前後逆方向に傾いでいた。ただ、見たところ数年前のロットとは若干変わって、メインチューブをしっかりアウターで包んでいるようなので、多少改善しているかもしれない。
とはいえ、そういう評価とほぼデッキがないスタイル等々もあって、セットが組まれたと思ったほうがよい。
ハドソン+2ウェイパドルは
艇本体+2ウェイパドル×2のセット。
2ウェイパドル1本が税込み100円相当(笑)。
このパドルは、パドルとして使うには
K-10や
LOGOちんの付属品とほぼ同等で、まあ100円だと思えば安いもの。
ジョイントが緩みやすいのとキャッチ(水をかく力)が弱いのと、ジョイントだけ太くなるのでイマイチ持ちにくい。それを理解したうえで使うか、予備にししたりとか、シャフト部のアルミポールを何かに利用したりとかいろいろ使いまわしはできる。
このパドルを組み合わせたセットは他に
コロラドカヤックの同様なセットがあるが、こっちはそれほどパドルを安くしていない。(まあ、艇からは引いていないって前提で考えると、だけど)
そこから単純に考えると在庫をはきたい順は、
ハドソン>2ウェイパドル>コロラド
なんではないか、と思う。
定番であんまりたくさん出すと「どれが定番じゃっ!?」ということになるので、あと1艇だけ。
若干の違いはあるものの、この艇は
エアフレ2の世代違いで
エアフレ13のバリエーションといえる艇。
直進性はすごくよい。裏返すと操作性(とくに旋回)がやや弱い。ゆるい川でトリッキーな瀬とかがないところでツーリングならゴキゲンな艇ではある。ペイロードも充分だし、船体も大きめなので積載も工夫次第でかなりできる。
これには以前はセットがあったけど、今は同系統の
ソロ艇のセットのみ残っている。
…と思ったら
キングフィッシャーのセット復活(笑)。
PFDとパドルについては、上に書いたファイヤフライと同じものなので、そちらを参照してくださいな、と。
あ、そうそう、最後に。
セビラーがポンプを一新したのがけっこうすごそう。
今残ってるのは
シングルアクションだけなんだが、ダブルアクションでは押し引き両方で空気がはいるのに対しシングルアクションは押すときだけ。
ワンストロークで入る量は少なくなるが、軽い力でより圧力をかけられる。力が弱い方や
高圧フロアを持つ艇向き。
12Vのヤツは今はないみたいだけど、仕様から見てたらよさげだった。
余談も多かったが、定番の艇はこのへんで。
|剃|´▽`)ノ んじゃっ
あなたにおススメの記事