ガールズ&パンツァー(14)。

(´▽`)そると

2013年06月21日 23:45

今日はガールズ&パンツァー 6 (初回限定版)発売日♪

発売日に帰宅したら届いてるアマゾンスタンダード(笑)

内容は11話と12話で、やっぱ何回見ても面白い。もちろん、現実的ではない戦法とかちょっとおかしい描写はあるんだが、それを割り引いても充分楽しめる。

本編のほうは決勝戦の決着(最終回)まで。

マウスへの戦法はアニメならではなんだが、ポルシェティーガーの立ちふさがり角度(過去記事参照)はきちんと知識がなければできないことだし、楽しみながらもきちんとしててよいですな。

なお、立ちふさがり角度については、今回の特典の戦車講座でもちゃんと語っている。(ただし、講座では車体の向きは1時だが、オットー・カリウスは2時と記述している) あ、ついでなんで戦車講座について書くと、やはりポルシェティーガーについては試作のモーター駆動とフェルディナントになった車体について表現があいまいなままだったのがちょっと残念。あとⅠ号戦車を訓練用という言い訳をしたくだりなんだが、あれは最終的な言い訳で、車体状態のときはトラクターとか言ってたあたりもあったら面白かったのに。

あ、あと無線機について解説しているが、T34に無線機が載っていないような説明になっているが、T34で無線機が載っていなかったのは所期の短砲身砲塔のもので、本編や解説中に出てるT34は俗にミッキーマウス砲塔と呼ばれているタイプで無線機は標準装備となっていた。それにⅣ号がH型が事実上の最終型と言ってるのは、後にJ型が出てるんだが、装備の簡略化で部分的にデグレードしているせいだと思う。

で、OVAはエンカイ・ウォー。

設定は決勝後、大洗で優勝祝いの宴会をやるというもの。

OVAのなかではいちばん笑えた。ただ、1等景品を言葉濁した段階でおおよそオチがわかってしまうのがちょっと(笑)

たぶん、ちゃんと見てるひとならすぐ想像つくはず。

あ、本編のほうでちょっと言い忘れ。

2巻(4話)のときに微妙に背景を修正してた件(こちら参照)があったので、決勝のシーンでまだとれてないシュルツェンが一瞬取れてしまってるシーンの修正があるかと思って期待してたが、それはなかったようだ(笑)
あと、ダージリンとオレンジペコの会話で放映時「土壇場」だったのが「正念場」に変更されている(わざわざアフレコやりなおしている)んだが、そこのニュアンスをこだわるなら映像の修正もやったほうがよかったんじゃないかなぁ…


ええと、では最近おまけで載せてる1/144モデルのコーナー。



大洗にF型がいたⅢ号突撃砲(これはG型)

F型との主な形状の違いはシュルツェン(アーマースカート)とザウコブ(砲身基部の防盾)形状。それに本編のF型には車体後方上部にレールがあったがこれにはない。Ⅲ号突撃砲といったのはちょっと後になってからで、当初は単に「突撃砲」と言ってた。なぜなら突撃砲はⅢ号ベースのものしかなかったから。後にⅣ号突撃砲が出たりしてややこしくなったので、本家も「Ⅲ号」をつけることになった。

突撃砲は位置づけとしては歩兵支援自走砲。

だから乗っているのは戦車兵ではなく砲兵で、運用基準には「歩兵を跨乗させる」ことになっている。そのため自前で機銃を備えていない。



「ヘッツァーのおにいちゃんみたいなヤツ」
Ⅳ号駆逐戦車ラング(黒森峰)


Ⅲ号突撃砲に似てはいるが、こちらはⅣ号戦車の対戦車能力強化から砲塔がなくなっていったもので、そもそもの目的と開発経緯が違う。なので前面装甲は80mmある。

ヘッツァーのおにいちゃんみたいなヤツはあながち間違っていない。

ヘッツァーもこれも駆逐戦車で、対戦車戦闘に集団で投入するのが基本。



これも駆逐戦車「ヤークトパンター」(黒森峰)

戦後のイギリスの兵器評価ではこの戦車が最も評価が高かった。


ええと、これらの突撃砲と駆逐戦車、もともとの用法や開発経緯などはまったく違うんだが、結果的には同じような特性を持ち、同じような戦闘をおこなっていたのが面白い。

正確な集計はないが、ドイツ軍の戦闘車両の中で最も敵戦車を撃破したのは突撃砲だともいわれている。そもそも数が多かったし、初期の短砲身の75mm砲のものでも砲弾が優秀(パンツァーファウストの炸薬と同じ構造のノイマン効果を利用した、高熱を一点集中して装甲を突き破るタイプ)だったこともある。

ドイツの場合、戦車みたいな戦闘車両は主に次のように分類される。

戦車、駆逐戦車、突撃砲、戦車駆逐車



左がⅡ号ベースのマーダーⅡ、右は38tベースのマーダーⅢM
(本編にはまったく出てこないけどね)

これらは戦車駆逐車に分類される。基本的に戦闘室には機銃弾を防ぐ程度の防御能力しかなく、車体に積める最も強力な砲を積んでいるのが特長。(鹵獲した砲を載せる目的で作ったヤツとかもあるんだけど)
集団でアウトレンジから待ち伏せ射撃をして一撃離脱が基本。




後期のドイツ軍の主力戦車パンターG型(黒森峰)

Ⅴ号戦車だが、登場はⅥ号のティーガーⅠより遅い。長砲身75mm砲は威力は絶大だが機動力も要求されたため装甲はティーガーより劣る。生産性はⅢ号戦車よりややかかる程度で、Ⅲ号の生産ラインを全部こっちに振り向ければかなり違ったかもしれない。なにせ前線からはⅢ号は要らないといわれ、戦後に国内で大量に鹵獲されたくらいだし。

上記の主な分類に入らない車両もあるので例をあげると…


Ⅳ号対空戦車ヴィルベルヴィント
(これも本編には出てないけど)

ドイツでは早くから対空戦闘車両を作っていて、いちばん効果があったのは20mm機関砲4連装のもの。
それをハーフトラックに載せたものや、Ⅳ号に載せて防弾板で囲んだもの(メーベルワーゲン)があったんだが、どちらも戦闘中は防御力がないに等しい(メーベルワーゲンは防弾板を開かないと機関砲が自由に動かない)ので、防弾板で囲った砲塔のような形状にしてできたのがヴィルベルヴィント。おもしろいのは製造ラインを設けて新規にこれを作ることはなく、修理のために回収されてきたⅣ号の車体に機関砲を載せるという、つど改造が基本的な生産になっていたこと。

ちなみにメーベルワーゲンは家具運搬車、ヴィルベルヴィントはつむじ風を意味する。20mm機関砲4連装は対空戦闘にも威力があったが、地上戦でも対歩兵戦(対装甲車レベル含む)で高い効果があったらしい。


いずれも数年前の食玩なんだが、ジオラマにしてかなり楽しめる。



食玩になってない1/144完成品はこんな値段(笑)



|剃|´▽`)ノ んじゃっ

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