お便りコーナー(20)。

(´▽`)そると

2010年07月29日 11:11

ええと、またお問い合わせのお便りがきてまして…kさんとおっしゃるかた。
http://transreal.main.jp/ を検討していますが、これは無名の商品でしょうか?

ドッペルギャンガーのVK-11 使用時の注意点などありましたら…


ん~、まずひとつめのほうですが、無名かどうかということであれば、メジャーではないです…ってだけお答えしてもアレなんで、類似艇を引き合いに出してどの程度の艇かだけちょっと記述する。


PlusGain(プラスゲイン) JL インフレータブルカヤック


これのタンデムをかつて持っていたが里子に出してしまい、今はない。けど特長はわかるのでこの艇との比較にする。

◆タンデムはテレビに出たりしたせいもあって現在完売

いちおうお便りのリンク先ではTRK101という名前になっているので、以下TRKと呼ぶことにする。

プラスゲインJL(以下J)とTRKは生地は同じ。強い基布にPVCラミネートを施したもので、強度は充分、それでいてそこそこ軽く取り回しもしやすい。船体=チューブ(アウターハル+チューブの二重構造ではない)の艇でメンテナンスもラク。

「川で遊べる」「海で遊べる」「お手頃価格」の要望にかなうよい艇。
◆川は、そこそこの瀬まで 海は内海で波が高くないところ

んじゃ、なんでワタシのところの遊び艇に入ってないのか?って聞かれるかもしれんが、そこはそれ、やっぱ瀬を飛ぶようにいきたいとなると、SPとかバンディットになっちゃうワケで。

でも、その差はそんなにはないので、最初の1艇でいろいろ遊び倒したい場合はこういうのもよいと思う。

えと、ハナシがそれた。

で、TRKとJLの相違点だが、チューブ構成が違う。

JLは基本的なインフレータブルカヤックの構造で左右1対にフロア(計3)

TRKは左右1対とスォートチューブ(円柱形のクッションみたいなもの)

というわけで、TRKはフロアにチューブを有していない。そのままでは幅が一定しないため、真ん中に円柱形のスォートチューブを置いている。そのチューブに腰掛けてとなると、かなり重心が高くなるし、フロアがラミネートPVCペラペラなんで、踏ん張りも効きづらい。加えて、画像で見たかぎりベイラーもない。ま、ペラペラだから穴あけちゃえばいいかもだけど(笑)

この2つは似ているけど、上記の点で使い勝手がかなり違う。

ワタシならJLを選ぶけど、どうですかねぇ。



長くなったけど、つづいてふたつめ。

ドッペルギャンガーのVK-11 使用時の注意点。

んと、一般的な注意点としては、使った後の水切りと乾燥。

VK-11は見た目船体=チューブみたいな気がするけど、実際はアウターハル+インナーチューブなので、使用後減圧して干しておくか、撤収後どこかで干す必要はある。それが充分でないと異臭やカビの原因になる。

川で実際にみたVKシリーズで、複数ケースあった注意点として、
チューブを過度にインフレートしない。

その当時のロットの問題か、シリーズ全体の問題かまでは不明だけど、VK-11の前モデルではアウターハルの接合部が外れているケースを見た。

サイドチューブの後方下面のアウターハル接合部がはずれて、艇の内側にインナーチューブがはみ出てる状態。
外側からはずれているわけではないので、ぶつけたりなどではなさそうなのでインナーチューブの過圧によるものだと思わざるを得ない。

また、その艇ではフロアチューブのかまぼこ形も一部まるく膨れていたんで、フロアチューブ内面の接合もはずれたんだろう…これも過圧が原因。

または、干すときに減圧せずに放置しても同じような状態になる。

艇そのものはパンパンに硬くなった状態で運用するように思えるのだが、過圧は損傷やチューブ寿命を短くする原因にもなるので注意が必要。


以上だけど、どうですか?



|剃|´▽`)ノ んじゃっ


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