お便りコーナー(12)。
昨夜遅くにご質問のメールが来てて…
京都府のYさんとおっしゃるかたから
【概要】(原文を短く加工してます)
近々1泊2日のキャンプツーリングをやるが、2人で1艇でキャンプ道具は最低限必要なもの程度、流域は中流~下流の比較的大きな川の場合、ダッキーなら何を選んだらよいか
《ご本人で考慮された候補》
スピリーツー バックカントリー
【オプションQ】もしバックカントリーならパドルはシングルorダブル?
ん~、小さなツーリングテントとコンパクトなシュラフだとしても形状と容量からすると50リットルくらいのフクロになる。少なくともシュラフやランタンやバーナー、それに食品類は濡らせないし…
今回の前提であれば、まず候補のうちスピリーツーはおすすめできない。
おとな2人の使用は一部の方は「ダイジョブ」「平気」と書いていらっしゃるものの、それはなんとかなるというレベルで余裕という意味ではない。
それに前のデッキにモノを載せると前席の足に乗っかるようなもんでかなりつらいものがある。
手元にグラフィックソフトがないので思い通りではないのでアレだが、濃い灰色がインナーチューブ外周、薄い灰色がインナーチューブ内周、網掛けしてあるのがデッキにおいた場合の荷物位置。オレンジ色は座る位置。
それに今はカタログからデータがはずされているが、最大積載量は正確には覚えていないけどオトナふたりでぎりぎりだったハズ。それにスピリーはもともと舷側が高くない。2人乗りをして荷物いれてぎりぎりの状態だと中下流域の大きめのうねりをななめにかぶるとかなり水が入るし、まれに作業船などがとおるとそのウェーキでやられる場合もある。それがなかったとしても、パドリングもけっこうタイヘンだったりする。
一方、ほぼ同じ長さのバックカントリーはどうか、というと…
まず構造の違いで前後にはスペースができる。
右が進行方向にすると、まず後部座面後方はすべてキャリースペースにあてられると思ってよい。舷側が高いので内部も高さがあり(シートの下には座面高をあげるクッションがある)わりと容積が大きいものも収まる。
それに今回の使用に都合のよい状況もある。
バックカントリーはスピリーに比べ浮力があり、容積もある。そのためある程度重さがあったほうが安定しやすい。
それと、座面と足先の高さが違うので疲れにくい。
また、荷物の一部は前部の舷側に渡して固定してもジャマにならない。
舷側の高さもあって大きめのうねりでもほとんど水をかぶらなくてすむ。
なので、今回は使用の状況からしてもバックカントリーのほうがよいと思う。
◆今回のこれは使用想定による比較で、すべての場合にあてはまるものではないデス
◆また、使用が近々で、すぐ手に入るという条件もあったためナチュラムの即納品のうち候補艇で比較
ちなみに、同じくらいのクラスの艇で
メイフライは艇そのもののサイズ、
ファイヤフライはスピリー同様積載スペースが確保できない、
プラスゲインや
VK-9はうねりをかぶりやすいなどの理由で比較をしていない。
で、オプションQのほうだが、ふたりでならシングルブレードがおすすめだが、ひとりで使うときは(雰囲気とか似合うとかはおいといて)ダブルブレードのほうがラクです。
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