ヌ公。
おや、おまえ今日は帽子なんぞかぶってどうしたのだい?
ダナさん、役得ってやつで、へへっ
なかなか似合うじゃないか。で、もうやってるのか
そんな、ダナさんが来る前からひとりでひっかけたりゃしませんよ
ほう、私が来るのを待ってたってわけかい
待ちゃしませんが、ここはあっしの居場所なんで、へい
まあ、いい。どれ、んじゃ一杯いくか
お、いただけるんで。ダナさんふとっぱらだな
ふとっぱらは余計だ。最近腹がでてきてな
ダナさんも打てそうですぜ
何を?
何をって、腹鼓で狸囃子でさぁ
おまえは打てるのかい?腹鼓
それが最近やってないんで
ほう、では打ってみるかい?
よしときましょう。うまく打てないと気分も滅入っちまう
まあ、いい。とりあえず一杯
これはこれは、ダナさん、おっとと
◆いえ、オチもナニもありゃしませんてば
◆内田百閒先生の「ヌ公」「ヌ公続く」を思い出したので雰囲気だけまねてミマシタ
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